はついく!! (発達障害の育児ブログ)

ADHDと自閉症スペクトラムを併発している息子(10歳)に、あらゆる方法を試して発達障害に対策していく子育てブログ

発達障害(自閉症など)を根本から治す?

糞便移植というのを聞いたことがあるだろうか?

 

対象者の腸内の細菌を一度きれいに洗浄したあと、健康的な腸内細菌を移植するというものだ。

 

 

自閉症患者の一つの特徴として健常者と比べ、腸内細菌の数が少なく下痢や便秘を起こしやすい傾向があるので、糞便移植を行って腸内細菌を健常者と同等レベルにしたところ自閉症の症状に一定の効果があったという。

細かい説明は長くなるので下のリンク記事からどうぞ(他サイト)

参考:https://indeep.jp/fecal-transplant-caused-autism-symptoms-reduced-nearly-50-percent/

 

100%完治というわけではないが、50%近くの症状が改善したいうのだからただごとではない。しかもこれが年単位で持続しているというのだから、もはや一時的な対処法ではなく根本治療に近いのではないだろうか?

 

腸内細菌に関しては他にもうつ病など精神疾患にも関連づいていることが最近の研究で判明しており、このことからコミュニケーション能力と深く結び付きがあるのではと考えられ、研究が進められている。

そしていまや、腸(腸内細菌)は脳をもコントロールする第1の脳なのでは?という仮説まで出ている。

 

精神疾患と腸の結び付き(腸は第1の脳かもしれない)は下記リンク記事を参照(他サイト)

 参考:https://indeep.jp/we-human-controled-by-enteric-nervous-system/

 

ちなみに、糞便移植による腸内細菌の正常化に関しては他にも、難治性感染症・消化器系炎症などでも臨床試験の結果良好な結果を出しているという。

 

 

臨床回数が足りないのでまだまだ実験や論文段階なのだが、この分野で先進しているアメリカの研究では、いまのところこういった事実があるらしい。

 

素人目線で見ても、こういった論文や実験がすべて事実なら、腸内細菌が人体の真理だと思えてしまう。今後の研究に期待したい。

 

 

そしてここからが私の本題。

糞便移植が効果があると言われればやってみたくなる。

だが、読んで字のごとく「糞便」の「移植」など気軽に家庭ではできない。

いや、実際に家庭内で独自にやって腸炎になった人や死亡するケースまであったらしいのでこれは独自にやってはいけない。(どうやったんだろう。健康な家族の糞便を体内に…?)

 

日本の病院でも臨床実験を始めているらしいが、一部の病院に限られ、またお気軽にはできない。そもそも募集数が少なく現実的ではない。

 

ならばどうすればいいか?

 

とても安直な考えだが、

腸内細菌の数を増やす(健常者と同じレベルにする)のがゴール地点なら、家庭内でできるのは食事療法。

つまり腸活だ。

 

「腸活」

・プロバイオティクス(発酵食品)

・食物繊維

・脂質を少なしてバランスの取れた内容

 

これらを摂取していくことで腸内細菌を増やすことができ、また健康な体作りも期待できる。

そもそもこれらの栄養素は現代人に不足しがちな品々であり、病気に関係なくても摂取したいところだ。

 

 

 数年前にテレビや雑誌で流行っていたせいか、「腸活」とネット検索すれば

かなりの量がでてくるので興味ある人は調べてほしい。

 

 

だがこの腸活で自閉症に改善があるかは正直怪しい。

考えられる問題は2点。

 

・まず、糞便移植では最初に腸内洗浄がある。もともと持っている腸内細菌をきれい流すのだ。それをやらずに細菌を効率よく増やすことなど可能なのだろうか。

 

・そして、糞便移植の実験では3か月間毎日の実施だったそうだ。これが腸活に関する物を食べるだけとしたら、たとえ腸内細菌を増やせたとしても何カ月かかるか。経口摂取したものは胃でほとんど消化される。つまりごく微量の菌しか腸に影響を与えることしかできない。このペースでは何か効果が出るまで少なくても3~5年は覚悟したほうがいいだろう。

 

なので効果を期待すると腸活の大前提は、長期(年単位)で続けることにある。

そして期待される効果は

自閉症の特有の症状(特にコミュニケーション能力や対人スキル)の改善

・たとえ自閉症に効果が無かったとしても、腸をはじめとする身体的機能が健康になるだけ。

 

つまり、どちらに転んでも何かしら良い結果となるはずだ。

 

としたらやるしかない。

 

数年間持続させるのだから、腸活を採りいれた食事を「当たり前」にしなくてはならない。

 

 

そこで私が最初に手を付けたのは

毎食必ず出る「白米」からだった。

 

次回に続きます。

発達障害への探求

みなさまはじめまして。

このブログはADHD自閉症スペクトラムを併発している息子(10歳)に、有効な治療・有効な手段は何なのか、

発達障害への探求を記録した主夫のブログです。

 

もともと私は他人の考え方や行動原理に興味があったので、息子の発達障害への対処として言わば、好奇心いっぱいに日々あれやこれやとやっております。

(危ない人ではありません 笑)

 

その結果「失敗したこと」「成功したこと」があったので、同じように悩んでいるママさんパパさんの子育てに少しでも参考になればと思い始めました。

 

 

世界的に見ても、子供も大人も多い日本の発達障害

ここ数年で世間への認知度や治療法も確立してきましたが、実はいまだに発達障害のメカニズム自体に謎が多く、まだまだ試行錯誤の段階なのです。

そのため今の治療のゴール地点は「完治」という形ではなく、

 

「日常生活に支障がない程度に症状を緩和させる」

 

というのを目標としています。

 

 

 

具体的には、

 

薬物療法

思考感情を落ち着かせる向精神薬の投与

 

認知行動療法

自分の思考・行動パターンを把握して、ストレスがかかる状況に陥らないように本人や周囲の人が対策していく

 

ソーシャルスキルレーニング SST

相手が不快に感じるような発言や行動をしていないか、自分や他人を通して客観的に分析し、しているならば自分はどういう状態にあり、どう対処したらいいのか、数人のグループワークを通して人間関係を学ぶ 

 

・アンガーマネジメント

怒りの感情を制御できず衝動的に自他を傷付けてしまうことがないように、怒りの感情を適切に表現し、処理できる方法を学ぶ。

 

 

他にもたくさんありますが、主にはこのような対策があります。

完治ができないのならば将来を見据えた症状緩和を。という目的に特化したやり方だ。

本人のやる気にも寄るだろうけど、効果が見込めるように思える。

 

 

だがしかし、ここで私は思った。

 

「 そもそも本当に完治は不可能なのか? 」

 

いや、そもそも何を基準に「完治」と判断するのか難しいところではあるが、

子供のうちに症状の根本を無くすことはできないのだろうか?

 

 

ここから様々な研究と実験がはじまったのだった。

次回に続く。